新型モータの#6061のテストは行ったが#6051の方が
まだである。
外径が8.0mmと+1.0mm太いこのモータは、格納スペースの
制約が大きい小型/古典蒸気機関車での活用を期待している。
そうなると、評価テスト用ロコはロット式でなければ困る。
ということで、搭載候補の機関車を探すのだが・・・

つぼみ堂Bタンクを整備
テスト候補はカツミのCタンク(旧型)を予定していた。
ところが、いくら探しても出て来ない。
困り果てたところで発見したのが、このBタンクである。
車体は壊れているし、車輪のメッキも劣化しているし・・・
結局、諦めて?これを使うことにした。
ハンダが外れていたキャブ後部を直し、台枠側はK&Dカプラ取付と
モータを台枠内に収めるために最大限開口部を広げる。

結局、台枠内にモータ収まらず

超小型モータをこの方式は意外に困難
当初予定では、台枠内にモータをスッポリ入れて車体内は
空っぽにして大きなウェイトを入れる予定であった。
開口部を広げた結果、床板固定のリベットやら動輪押さえ板の
問題もあって難しいことが判った。
(大きな改造をすると時間がかかる)
縦型モータの取付穴を使うことにしたのだが、そのためには
モータが小さすぎてどう固定するか?が難しい。
L字形の板を作ってそれを縦型モータの取付部に固定するように
して、その板にモータを#6061と同様の方法で取り付ける
ことにした。
出来たものを見て思ったのは「キャブ内に直立しているもの
があるとジャマ」である。
体積は激減しても、直立しているとスペース効率は良くない。

ウェイトを作る
モータがジャマしているものの、動輪真上は空洞になった。
ここに大きなウェイトを乗せるのだが、集電ブラシを避けないと
いけないので、地味にウェイトを追加していく。

走行テスト
ウェイトだけでなく、モータのウォーム噛み合わせの調整に
集電ブラシの当たり具合など、あれこれやってようやく
快調に走るようになった。
平坦線で370gの貨車牽引では、問題無く走行した。
追伸:2020.2.20
本格的牽引力測定を行った。

テスト中にトラブル発生!
大型レイアウトでの牽引力測定時に大トラブル発生!
重量貨車を牽引して勾配にかかったところで、うぃ~んという
モータ音はするのにロコは動かない。
ま、まさか・・・
ロックタイトがダメになってウォームが外れてしまった。
ムリなテストでの発熱のせいか?穴がユルいウォームのせいか?
は不明であるが、ともかく修理しないとどうにもならない。
結局、アロンアルファで再接着してテスト再開。
過酷?ではトラブルが多い。

牽引力測定は意外な結果
ようやく動き出したので牽引力を測定する。
走らせ始めて気が付いたのは「前回(#6061)より加速が
よくない」ことである。
スペックを比較
#6061 #6051
ギア比 16:2 14:1
動力伝達 ギア ロッド
自重 184g 160g
車輪径 10.5φ 11.5φ
減速比も大きいし、回転数も低いので想定される結果では
あるものの、それだけでは無いような?
勾配では600gでは勾配途中で停止、15v/0.05Aで500gを
牽引して登坂した。
勾配途中引き出しは400gが可能で12v/0.05Aの10分の
連続走行では発熱はまったくなかった。
(途中でイモネジが破損してテストを中止)
※注意
(1)今回の牽引力測定は「動力装置の限界」の確認が目的であり
”どこまで過酷に扱うと壊れるか”を見ることもその範疇に
入っている。
そのため「同テストの実施で破損する可能性は高い」ため
実施はお勧めしない。
(2)条件が一定ではないため、「モータ自身の性能差」を
判断する基準とはなりえない。
両モータとも、他の用途での使い勝手を検討する予定。
なんにしても「新しい動力を使いこなす」ことは難しい。