毎日雨続き。
私は鉄道模型のHPがあり「小型レイアウトを作ろう」という
タイトルで制作を続けている。
私の小型レイアウトの定義は以下の通り。
(1)台枠サイズ900x600以下であること
(2)一人で収納・運搬が可能であること
(3)可能な限りサイズを縮めるために「実物の大きさを
大きさで表現しない」こと
路面電車のレイアウトは'90年代に3作ほどTMSコンペにも
応募しているが、実は私は路面電車マニアではない。
「架線集電を実現することでスペース効率を上げる」ことを
目的にしての題材なのである。
=>続行運転や急カーブ使用が可能
まるで「ロボット工学3原則」のようだが、実はこの
自分で決めた定義で苦労することになる。
1.大きさを「大きさで表現しない」ことの悩み

電化軽便レイアウトの例
上画像は2013.10.14から作成中の電化軽便レイアウトである。
このレイアウト、当初はワールド工芸 花巻デハを走行させる
レイアウトとして着手した。
目的は簡単なのだが、その後迷走を始める
(1)花巻風レイアウトは先にエンドレスだけのものがあった。
台枠サイズは520x325でR140である。
(2)先のレイアウトには以下の悩みがあった。
・エンドレスのみで待避も交換も出来ない
・同じワールド工芸の草軽デキが使えない
(3)それではということでR177で交換線を入れたレイアウトを
”試作”することになった(これが上画像のものの原型)
=>カーブが大きくなったので台枠サイズ615x470
(4)試作時に「静音化のテスト」として15mm厚の桐板の
再生材を使用
(5)線路設置と地面を付けると「ペッタリと平で単調だなぁ」
(6)ベース板が厚すぎて下げられないので田んぼを高くする
(7)田んぼの背景になっている建物(街)が不自然なので
低い山を足していく
(8)山だけだと不自然なので樹木を散発的に植える
(9)あれこれ迷っているうちに時間が経過。
=>嬉しいことに下津井や三重交通などの大型電車
が製品化されるので買ってしまう
=>そうなるとレイアウトに入線させたい
(10)大型の電車が走るには田園風景部分が短いし、
交換線の長さも不足
=>機関車+貨車などの編成は入線出来ない
(11)台枠をカットしたり端を切り下げたり加工する
(12)ストラクチャーの出来が今一つなので全部改修
この間、7年が経過。
そして思うのである。
「元々の目標(要件)はなんだったんだ?」
2.小型にする悩み

520x340(くらい)の台枠
このサイズのものは他にも砂利採取線や簡易軌道(元花巻風)
もある。
上のものは左2つが16番(路面)右は草軽風(軽便)である。
この台枠サイズ、ナローでは「なんとかなる」のである。
しかし、16番(路面)となると厳しい。
そう「道路幅と架線柱設置スペース」が足りないのである。
路面電車のレイアウトについては、TMSコンペに応募したもの
だけではなく、実は上画像のような試作品が完成したものの
2倍はあるのである。
真ん中のループ線は「いっそミニグランドクロスを入れて」と
思ったのだが、そうなるとやはり大型化せざるおえなくなり
結果的には路面複線レイアウト(760x480)の大きさになって
しまうのである。
それで思うのである「小さくないじゃん」
レイアウト制作経験の無い人から「簡単じゃん」と
言われることがある。
そういう人に私はこう答えている。
「レイアウトを作るということは”渋沢栄一さんの生家”の
敷地に地方鉄道を丸ごと入れるのと同じなんだよ」
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」と
あくまで「私見」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
鉄道模型趣味 No.302
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行