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エンドウB20にSmileSound搭載(3)

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またか!と言われるかもしれない。
しかし、B20にこだわることには理由がある。
前回のB20の話:
 
B201_20241004
次の搭載目標は2-B機
私がDCCサウンドを搭載しようとするSLは「稼働率が低い」
ものが多い。
(もう一つは「2両持っている」)
せっかく苦労して制作or整備したものを使わないのは気の毒
だからである。
ウチの場合、古典ロコが牽引力やトレーラー車が少ないことで
どうしても稼働率が低くなってしまう。
最近、小型タンクロコはサウンドカー、もう少し大きいものに
ついてはサウンド搭載して使う機会を増やしている。
そうなると「難易度が高くで対応出来なかった」2-B機が
ターゲットになる。
集電する動輪が2軸で重量のかかり方も微妙なので最後に
なっていたのだが、こうなると「同じB型のB20で問題を
解決しておかないといけない」となる。
 
B2011_20241004
Next18(R06)に交換
前回の記事での問題点を確認する。
(1)サウンドの音が小さい
 =>ブラスト音がぜんぜん聞こえない
(2)走行がカクカクする
走行については集電(接触)を改善することで地味に良く
なってきたが、問題は(1)である。
デコーダ自体の問題の可能性が高いので個人の努力では
どうにもならない。
困っているとメーカから「新バージョンのR06で音量が
MTC21と同等になる」との発表があった。
さっそく購入して交換することにした。
(ああ、出費が・・・)
B204_20241004
さらに問題発生するも「面白いこと」が発覚
新バージョンのNext18(R06)に交換してテストをすると
それでも問題が発生した(グッタリ)
(1)SQ相当スピーカーで音割れ、ノイズが出る
 =>ブツブツ、ジャ~というノイズが出る
 =>特に汽笛では完全に音が割れる
(2)走行がカクカクする
う~む、そう来たか(達観)
後者についてはSQ相当=>MRC20φに交換してみた。
これで音割れとノイズが解消した。
そこで面白いことが判った。
なんと「カクカク走行がスムーズになった」のである。
ん? スピーカーが走行に関係するって!
 
なぜなのかは判らないが面白くなってきたぞ。
これは一つ「網羅的に調査・分析する必要がある」と実感。
 
B203_20241004
サウンドデータとスピーカーの相性確認
まずは「音割れするスピーカー」の確認である。
・サウンドデータ(C12/C56、DMH17c、名鉄7000)
・スピーカー(SQ相当品、SQ、Micro-SQ、16φ)
・デコーダはMTC21とNext18(R06)
テスト結果は以下の通り
      音割れ
SQ相当品  する
SQ(ESU) しない
Micro-SQ  汽笛で発生
16φ     しない
とりあえずSQ相当品はSmileSoundでは使わない方が
無難なようである。
 
B202_20241004
モータ設定ファイルの確認
発進がうまくいかない、走行が遅い、カクカク走行については
モータ設定ファイルをKATOパワトラ指定にすることでDCやECは
解決してきた。
ではSLではどうなのか?
B20(サウンドはC12/C56)で行うと快調に走行するようになる
のだがブラスト音がまったくシンクロしない(笑)
そこでモータ設定ファイルで変更されるCV値を比較してみた。
う~む、こんなにも違うのか・・・
確認して思ったのは、DigitraxやMRCでは普通のモバイルタイプ
の設定と同じでOKなものが、SmileSoundでは大きく変更されて
いることである。
これはおそらく「サウンドに合わせている」からなのだが、
こんなに大きく(しかも通常は変更しないCVも)変える
必要があるのだろうか?
この件は地味に研究するとして次の確認作業に入る。
 
B205_20241004
とりあえずMicro-Cube
手持ちのスピーカーの中で「割と良い結果」のMicro-SQを
搭載して確認する。
判ってはいるがブラスト音はよく聞こえるが汽笛は割れる。
驚いたのは「カクカク走行が解消した」ことである。
こうなると「スピーカー選択はモバイルの回路に影響がある」
のは確実なようである(う~ん)
 
B206_20241004
メーカー販売のスピーカーとサウンドデータの相性確認
DesktopStationに発注したスピーカー(数字部分省略)
CMS:18x9x3mm 8Ω/0.7w エンクロージャー無し
CES:26x13x8mm 8Ω/1.2w 細長いエンクロージャー
ASE:25x25x7mm 6Ω/1.0w 四角いエンクロージャー
これにESU SQ 8Ω/0.5wを入れてテストを行う。
 
B208_20241004
資料調査とテスト結果
サウンドのテストデータをさらに追加。
蒸気:C12/C56
DC :DMH17c
路面:都電7000
EC :名鉄7000
EL :EF64
評価項目:
・音量
・音割れ、ノイズ
・ホーン/汽笛・ミュージックホーン
・ブラスト音の音量/音質/歯切れの良さ 等
・吊掛音(うなり音)の出方
について各スピーカーでテストを行う。
この手のテストは「網羅的」になるのでかなり手間で
ある。
この問題、かつてMRCやDigitraxでもやったので
「もう済んだ話」と思っていたが「メーカが変われば
全部やらないといけない」のだとしみじみ実感。
サウンドデータについてはモータ設定も一覧化。
(いずれちゃんと一覧にしよう)
 
テスト結果は以下の通り。
(1) 出力1w~ のものがすべての項目で良好
(2)比較としてCMS<CSE<ASE の順
ここで気が付いたのだが私はESUのSQは1wだと思っていた
のだが改めて確認すると0.5wだった。
このSQでもサウンドについては問題ないのだが、たまに
「コマンドを受け付けなくなる」現象が発生した。
因果関係は判らないが、ここでも「今まで悩まされた現象」
の原因らしいものが判った。
注意!
これらのテスト結果は「あくまで個人の感想」です。
本当に正しいか?の保障はなく「結果の保障なし」
であることをご理解下さい。
個人の感想を「鵜呑みにする」のは危険です。
 
B207_20241004
成績の良いスピーカーの改造
テスト結果を元にB20の改良作業を行う。
スピーカーについては一番結果の良かったASEを使う。
そのままでは搭載出来ないのでエンクロージャーを可能な
限り小さく改造する。
エンクロージャを小型化すると当然音質に影響するのだが
テストすると「それほど低下しない」ことが判った。
注意!
メーカ製品を加工することは危険です。
スピーカーだけでなくデコーダも破損する可能性があります。
お勧めしません!(というか止めましょう!)
実施する場合は「自己責任」です。
 
B209_20241004
スピーカー搭載
小形にしたASEを搭載する。
SQまではキャブ天井部に接着していたが、ASEは大型なので
水タンク間に搭載することにした。
両側がダイキャストで強度高/重量がある状態なので
取付強度は各段に上がった。
 
B2010_20241004
多大なる努力と出費の末に「爆音B20」
テスト結果は以下の通り。
(1)サウンドは一気に音量/音質改善
(2)走行は始動時にちょっとカクッとするが良好
ああ、ここまでの道は長かった(遠い目)
これでやっと「爆音B20」になった。
 
初めての装置をモノにするには「莫大な手間と出費」が
必要になることをしみじみ実感した(遠い目)
 
B2012_20241004
まだまだ続く「サウンド沼」
これで2-B機にサウンド搭載すれば終わりか・・・
おっと、もっと本命がいた!
路面電車である!(呆然)
路面電車は車体が小さく、低速走行をするため動力は
割と大きい。
しかも架線集電したり、ECはSLより良い音質が出るよう
工夫しないといけないのである。
悩みは尽きないのである(ち~ん)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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