2021年は軽便レイアウトに注力した。
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さて、2022年はどこから着手するか?

架線集電対応のポール
当たり前の話なのだが架線集電をするためには集電装置が
必要である。
手持ちの集電装置
・パンタグラフ:KATO PS16(イコライザ改造が必要)
アルモデル 小型パンタ
・ビューゲル:カワイ ビューゲル(生産終了(ち~ん))
・ポール:カワイ ポール(生産終了(ち~ん))
YAMA ポール(改造が必要)
現状は「パンタは潤沢だが他の集電装置は調達が厳しい」
架線側はポール/パンタ・ビューゲル共用を実現したのに
この状況ではなんとも悲しい。
ということで「2022年は集電装置から開始」を決めた。
決めたはいいがどうやって作るか?
手持ちのポールを引っ張り出してきて眺めて気が付いた。
「模型のポールってなぜに引っ張るバネが多い?」
実物はどちらかというと「押すタイプのバネ」を使っている
ものをよく見るような気がする。
カワイのポールは押すタイプだが使い方があまり見たこと
がないタイプである。

実用本位のものを作る
私は「ディテールより実用度」の人間である。
(注:要するに「雑なタイプ」)
初日はチョロく角パイプと先端を潰した丸パイプで関節を
作ってそれにアルモデルのパンタバネをかけて・・・と
思った(画像左上)
結果はバネをかける前段階でガタガタしてちゃんと動作
する気がしないものになった(ち~ん)
また、アルモデルのパンタバネは硬くてポールには向か
ないことも判った(遠い目)
一晩寝てから翌日ココロを入れ換えて実物資料をよ~っく
見てから1本バネのタイプを構造(ディテール)を簡素化
したものを作成した。
(下にある黒いのはYAMAのものを加工したタイプ)
最初の1本は「ちゃんと動作してかつ量産向き」を
考えて作ったので1.5時間もかかったが、2本目は20分
程度で済んだ。

取付部分は共通化
ポールの固定部の仕様
・車体側:2.0φネジの中央に1.2φネジ切り
段付き絶縁材で取付
・ポール側:1.2φネジ
この仕様はYAMAのポール改造のときに標準化したもの
である。
車体側を2.0φネジにしておけば、ビューゲル/パンタなども
共通仕様にして「いつでも交換可能」になる。
複数の集電装置に対応しておくと、架線側に制約がある場合
(多線乗り入れなど)に便利である。
架線集電対応をしていると、こういう知恵が身に付く。

さっそく使用テスト
カツミのN電が取付対応済だったのでテスト・・・と
思ったがリジット台車で走りが悪いので使用出来ず(怒)
ということでロンビック台車装備の2両に車体を付けて
テストを行った。
ポールは長短2種類でテストをすると、架線高65mmでは
短タイプ(45mm)が具合が良かった。
(分岐時に離線が少ない)

カツミのN電をロンビックイコライザ改修
自作ポールが使えそうなのは判った。
そうなると「昔からポール集電したかった」N電に使うのは
当然である。
6年前?に「床板が狭すぎる(23mm)ので改修出来ない」と
断念していたのだが、ふと思いついた方法でやってみたら
あっさり改修することが出来た(遠い目)
走行テストをすると物凄く快調である(さらに遠い目)

ポールと屋根の高さ違いの相性は?
さっそくテストするとポール(短タイプ)でバネ圧を少し
上げることで問題なく使用出来るようになった。
新ポールは部品数が少ないうえに素材価格も安いので
都電4100x3、都電400x2(追加1両を計画中)でも
ポール使用が可能に出来る!

パーツ構成はこんな感じ
実用品として使えることが判ったので量産する。
パーツ数は意外に多い?かもしれないが折り曲げて作る関節部
以外は単純なパーツである。
ポールの付く側の関節部はコの字型にしていたのだが、角を
キッチリ出すのが大変かつ不良品が出るのが問題であった。
一晩寝てふと「U字型でいいんじゃね?」と気が付いて0.8φ
の穴を開けてからU字型に曲げたら工数1/10以下になった。

関節部とバネの入り方
バネで押す形式なので組むのにちょっとだけコツが必要。
バネが入る1.0φ、0.4φのアーム部が微妙に長さが違うのは
押し板を入れるための工夫である。
こういうちょっとした工夫で生産性は何倍にもなる(地味)

短タイプを黒染して装備
8本新規に作成した。
そのうち4本を短サイズ(45mm)でシューを取り付けて
黒染した。
4本を残したのは「長(50mm)=>短は可能だが逆は出来ない」
からである(笑)
量産型で運用することで新しいアイデアが出るかもしれない。
さて、次はビューゲルをやらないと!
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究5 鉄道友の会 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究6 鉄道友の会 発行