続いて小プーリー(35φ)による動力装置の試作。
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今までの経験を生かす
この動力装置では2つの経験を生かしている。
(1)カム部を小さくする
大プーリー(50φ)ではカム部(リング)を60φと大きめにした。
マイクロスイッチのノッチがどの程度必要なのか?が判らなかった
ので大き目にしたのである。
結果、それが「動力部のコンパクトさ」をスポイルしてしまった。
結果的には「ノッチ部は小さくて良い」ことが判った。
この経験を元に今回は35φのプーリーに40φのカムと小さくした。
(2)軸支持部を中央に集める
今までの装置では軸の支持部を外側に置いていた。
強度を確保するために丈夫にする=大きく作らないといけないという
考え方だったからである。
経験を積んだ結果「スペーサを使って支持部の厚みを増す」ことで
小さく作れることが判ってきた。
小さくしたことで支持部(スペーサの位置)を中央に集めることが
可能になった。
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ゴムベルトがかけやすい!
支持部を中央に集めると素晴らしく便利になった。
ゴムベルトが分解しなくても脱着可能なのである。
カム側のプーリーはマイクロスイッチ取付や軸交換でフリーにする
(ゴムベルトを外す)必要があるのだが、今までは分解して
外していたのである。
この部分はゴムベルトの力がかかるので分解するのは面倒なのである。
その苦労からよやく開放された。
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ギアードモータ用のウォーム軸
ゴムベルト式動力を作っていて困ったのがギアードモータへのウォーム
の取付である。
苦労してギアボックスを作ったのだが、その方式では軸位置が高くなり
小プーリーの背が高くなって困っていたのである。
秋葉原の店で3.0φ軸用のアダプタを見つけたので改造してウォームギア
を直接装着出来るようになった。
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小型マイクロスイッチ
今回この装置を作ることが可能になったのは、この小型マイクロスイッチを
入手出来たおかげである。
先に使ったものが長さ20mmに対して今回のものは13mmと小さい。
このサイズにより40φのカムでも30度の角度でも楽勝で設置可能になった。
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おおよそ組み終わった状態
マイクロスイッチを180、90、30度に設置、ウォーム軸も作成したところ。
ここまでの道は長かった(遠い目)
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ターンテーブル(ピット面)の接続
動力側も今までよりコンパクト&突起部が少なくなったので、
ターンテーブル(ピット面)への取付もやりやすくなった。
これで「次はいよいよ主桁作成」である。
ようやくここまで来たか・・・
そう思いながら、実は「衝撃の出来事」がこの後で発生するのだが・・・
(この話、まだまだ続く)
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。