味噌汁軽便レイアウトの工作はまだまだ続く。
それはいいのだが、ふと気が付いてしまった。
「ところで肝心の単端気動車は?」
ウチにある単端気動車は珊瑚の沼尻ガソx2である。
同じものが2両ではターンテーブルの主桁長が50mmで
良いのか?を検証出来ない。
そこで思い出した「ウチにはMWのキットがある」
井笠ジ5のキットである。
私は走行させて使う車両は2両買うクセがあるのだが、
ジ5は間違えて3両も買ってしまった(あほ)
実はそのことが足かせになって、他の単端気動車の購入を
躊躇しているのである。
これはいかん!(もっと前に気が付け!=>オレ)

まずは側面
このキット、前面と背面はロスト製の鋳物、真ん中4窓分の
側面がプレスパーツである。
説明書に従って窓枠を貼るのだが、全面の継ぎ目を意識して
窓枠位置を確認する必要がある。

差し込むためには加工が必要
側面を前面に入れるためには、前面側の接合部をヤスって
側面が差し込めるようにする。
ヤスるときの注意は、ややきつめに差し込むように窓枠部分の
凹みを削ることで、あまりぶかぶかにすると次の仮組みの
ときに位置決めがやりにくくなる。

仮組みして確認
あくまで私の「仮組みの手順」
・上下位置を合わせて上側にハンダをちょっと流して仮止め
=>本気で流すと動かして位置決め出来ないので注意!
・側面が平行にしっかり入っていることを確認する
=>微調整をする
・位置が決まったら下側/車体内側を仮止め(上画像)
・先の上側を板に当てて前面鋳物と面を合わせるようにして
仮止めのハンダを溶かすようにコテを当てて本固定
=>面積は小さいので微調整が可能
・側面の平行が完全に取れたことを確認して下側のハンダを
本格的に流して固定する

ウィンドシルを貼る
箱になったところでウィンドシル/ヘッダーを貼る。
MWの製品はこういう部分に洋白を使うことがあるのだが
こういう「現物に貼りながら修正しつつハンダ付けする」
ものは真鍮にしてくれた方が楽なのだが・・・
(注:個人の感想です)
最初の1両で苦労したので、次からは最初の角のカーブは
曲げて貼るようにしたがそれでもやっぱり手間ではあった。

雨樋?の苦労
シル・ヘッダーの次は雨どいである。
私はこの時点で??と思った。
え?雨樋ってこの細い帯板?
だとしたら屋根の細いフチはなに?
実物資料を見るとペタっとした屋根板のフチに雨樋が
あり、さらによ~~~っく見るとすんごく小さく2段に
なっていることが判った。
なるほど、このことなのか!
ところで、このキットの屋根板もロストの鋳物である。
それはいいのだが、3両あれこれ工夫はしたものの、どうしても
微妙に隙間が空くのである。
どうしたものか?
結局、この雨樋でその隙間を解消しようとするのだが、
そうなると必然的に雨樋貼りは微妙な作業になる。
後ろまであれこれ工夫しながらハンダ付けして、最後にピタッ
と隙間を塞ぐのはそれなりに大変ではある。

前面ロストパーツに歪み
3両目を組む(遠い目)ときに前面パーツを確認すると、
後ろ側のドア枠部分の鋳物が歪んでいた。
鋳物の歪みなので直すことは難しい。
この位置はウィンドシルを貼れば気にならないだろう・・・
と諦めることにした。
鉄道模型は「諦めが肝心」の典型なのか?

なんだかんだで3両のボディ
苦労はしたがどうには1両は下回りまで、2両はボディの
組みを終了した。
下回りの工作記録がないのは単に撮影し忘れである(笑)
=>結構注意点があるのでいずれ掲載予定
同じキットなのだが3両で微妙に印象が違って感じるのは
気のせい?

ターンテーブルに載せてみる
とりあえず1両下回りまで組んだのでターンテーブルに
載せてみる。
こうしてみると単端気動車はやはり小さい。
意外だったのは主桁60mmのターンテーブルに載せて
見ると「案外ギリギリのサイズ」だったことである。
考えてみると、日車の単端気動車のサイズは、現代の
4mシャーシーのトラックとほぼ同じなのである。
そうしてみると、実物の写真でよく見る「女性車掌も
手伝って転車台で方向転換」が結構大変な作業だった
ことをしみじみ模型で確認したことになる。
それでも「実写の転車台はもっと主桁短いのでは?」
と思うのだがどのくらいなのだろうか?
ホイールベースを見ると主桁長は50mmでも問題なさそう
なのでレイアウトの方は計画通りで進める。

組立中の保存方法
井笠ジ5のMW製品は箱なしである。
今回のように3両も組むとなると、組立長にどうやって
保管するか?が問題になる。
私はこういうときにはテッシュの空き箱を加工して
保管するようにしている。
工作が終わればミックスペーパーとしてリサイクルに
回すのでなんともエコである。
工作はまだまだ続くのだが、沼尻ガソ(雨宮)、井笠ジ5
(日車)と来ると丸山の単端気動車が欲しくなるなぁ
(ああ、資金難)
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
軽便参加III 南軽出版局 発行