Quantcast
Channel: 気まま雑記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 653

鉄模社ED56の制作(1)

$
0
0
ED23の工作も進み「共通仕様」も決まった。
ついに本命である。
 
Ed561_20240415
故人の作りかけの改修検討
ED23も「結果的に遺品」なのだが、ED56は本当に「遺品」
なので慎重な扱いになっている。
故人はモデラーとしてはスキルのある人だったので作りは良い
のである。
そうなると「出来ればそのまま完成に持ち込みたい」
しかし、現実問題として「使って遊ぶものである鉄道模型」の
宿命として動力装置の仕様(走行性能や整備など)は
自社仕様にしておかないと後で困ったことになる。
分解して工作の計画を立てる。
 
Ed562_20240415
車体台枠は作り直す
ED23のときにも気になったのがこのロコの車体下の台枠表現
である。
実物写真を見ると車体下のチャンネル材が見えるのである。
ではその通りにするか?というとそこが悩ましい。
模型としてのチャンネル材で実用的に使えそうなものは1x2x1
なのだが、実際に使おうとすると大きいのである。
大きなチャンネル材を入れると妙に腰高になる。
実物写真でもチャンネル材は見えたり見えなかったりするので
サイズ的には0.8x1.5x0.8が欲しい(笑)
ED23(2両あるうちの後者)では結局0.8帯板で簡素に済ませた。
ではED56ではどうするか?
故人の付けたものは2.5mm以上の高さ(外してみたらレール)
があり、このままでは腰高になってしまう。
少し悩んだが外すことにした。
 
Ed563_20240415
台車の改修
次は台車である。
故人は「動力装置はギアボックス化すべき」と判断していた。
(存命中にその話は聞いていた)
ギアボックスはなんと!35mmギアボックスを2個使って
片方はギアを抜いて貼り合わせてボックス化していた。
ガッチリした構造でそのまま使うのは問題ない。
基本的にはインサイドギアなのでキヤノンのモータで
1:20のウォームギアを使用する「当時標準」のものである。
そのままでもいいかとも思ったが、ウチの鉄模社輸入電機は
上画像のモータ+2:16ウォームが標準となっているので
ED56でも標準仕様に合わせることにした。
台車枠についてはED23と仕様を合わせるため一部パーツを
剥がすことにした。
 
Ed565_20240415
台車の構造
ギアボックスと台枠の接続部は2φネジx2だったのだが、
カプラー取付ネジ兼用は問題があることや精度に問題のあった
ので1.4φネジx4に変更した。
センターピンはED23より2mm高くして同一仕様とした。
 
Ed564_20240415
モーター搭載
改造してあってもインサイドギアはED23と同じものなので
高さを上げるスペーサを入れて2:16のウォーム仕様にしてある。
 
Ed566_20240415
ED23と同等仕様
台車が組みあがったところでED23と比較。
外側の台車枠は分解する必要がないので前後端梁は固定にして
あるが外観は揃えてある。
センターピン仕様は同一なので「その気があれば両車で
台車振替も可能」である(笑)
長年「鉄道模型を走らせて遊ぶ経験」をしていると、
走行部分については「ディテールより維持が容易」を
優先するようになる。
入手が容易なパーツで共通仕様にして、整備も簡単な動力が
長く鉄道模型で楽しむコツだと思っている。
 
Ed567_20240415
床板をED23仕様に合わせる
床板とボルスター部はED23と同一仕様に改造した。
この方式は鉄模社輸入電機シリーズの共通仕様でもある。
 
Ed568_20240415
下回りを組んで走行テスト
走行部分の改修が済んだので仮組みして走行テストを行ったが
快調であった。
さて、ここからはディテール工作である。
 
遺品を組むときに「故人の遺志(制作途中)」をどこまで
生かすか?は悩ましい問題である。
私は「走行させて遊ぶ」ために必要なことは手を加えて
全体のイメージを残す方針でやっている。
 
次はED23と同じく「パンタグラフ」の悩みである(続く)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
国鉄輸入電機の系譜(上)(下) 吉川文夫 著 (株)ネコパブリッシング 発行

Viewing all articles
Browse latest Browse all 653

Trending Articles