モ-ドラカメラが今年は熱い!

デッケルマウントレンズは便利
一眼レフを使うときに良く出てくるもの
私の世代は「一眼レフ主体になった時代」だと思う。
父が上京したときに買ったヤシカのレンジファインダー機を
ちょっと使った後、アサペンS2になっていった(遠い目)
時代は過ぎて令和の時代。
梅や桜、紅葉となると一眼レフが便利である。
今年は「モードラカメラ」熱もあってますます一眼レフである。
そんなとき「機材は違っても登場するもの」がある。
それが「デッケルレンズ」である。
ドイツのデッケル社のレンズ交換可能なシャッターシステムの
おかげでシュナイダー、フォクトレンダー、ローデンストックなど
各社のレンズがアダプタ経由でM42が使える一眼レフ機で
共用可能となる。
(ローライ3003やミノルタX-1モータでも使用した)

古いレンズの悩み
デッケルレンズには「ある悩み」がある。
それはバルサム切れである(涙)
上画像で「室内が反射して見えている部分」はバルサム切れ
している部分である。
レンズ同士を貼り合わせするために使われているバルサムが
一定期間で少しずつ剥離していくのだが、面白いことに
「完全に剥離しなければ撮影可能」なのである。
完全に切れてしまうと修理に出すしかないのだが、あとちょっと
残っている間に写りを堪能しなければ!という使命感が出て
ある意味「サボれない気分」を醸成してくれる。
そのような訳で「一眼レフの出番で登場」となる。

今回のモードラ機
モードラ機シリーズは次はどうするか?
検討の結果、CONTAX AXを使うことにした。

MFをAFにしてしまうカメラ
CONATX AXは1996年発売のカメラである。
このカメラの特徴は「MFレンズでAFが出来る」ことである。
背面にあるAFボタンを押すとボディ内ボディ(ややこしい)が
グッと動いてピントを合わせてくれる。
それだけではなく、MACROモードを使うと1cm内側ボディが
交代してマクロ撮影が可能になる。
登場当時は私も若くて「AFなんて」と思ったのだが、歳を重ねて
老眼になるとフォーカスエイドを含めて「便利」である。
(人間が丸くなった?)
純正レンズでもPLANAR50F1.7のように寄れないレンズも
マクロモードで接写可能になったりして重宝している。

Heligon50F1.9 F=1:2.8

COLOR-SKOPAR50F2.8 絞り開放

SEPTON50F2 F=1:5,6

SEPTON50F2 F=5,6
まずはバル切れしそうなレンズで撮影(笑)
基本レンジファインダー機と共用のため90cmまでしか寄れない
レンズでもAXのマクロモードのおかげで寄って撮影出来る。
う~ん、便利!(そして楽!)
いい感じなので追加でもう一回撮影!

DYNAREX90F3.4 絞り開放

Eurigon30F2.8 絞り開放
AXのAF機能は「標準レンズから」である。
広角レンズではAFとマクロモードが原則使えないのだが、
フォーカスエイドは使えるので老眼には助かる(そこか)

DYNAREX90F3.4 F=1;5,6

Eyrygon30F2.8 F=1:5,6 連写一眼!
AEでAFが出来てマクロも出来る!
う~む、とても「昔の銀塩カメラとは思えない」
令和の時代に古いカメラでテクノロジーを堪能してしまった。
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
クラシックカメラ専科No.34 ローライ二眼レフヒストリー レチナのすべて