最近は「稼働率の低いカメラを使おう」と撮影をしている。
気が付くと稼働率が低い=国産一眼レフが多かった。
それで思ったのである。
「あと3台で国産初期一眼レフの使用経験が完結する」

コニカFシリーズのFP
前回のカメラ市でカメラ友人の人と話をしていたときにコニカFの
話になった。
そういうカメラがあることは知っていたのだが「超レアアイテム」
なので自分には縁がないものだと思っていたのだが、その人から
「Fシリーズレンズは普及版のFSで使える」という話を聞いて
俄然興味が湧いてきた。
コニカはLレンズやレンジファインダー機は早い時期から販売して
いたが、大手メーカーとしては一眼レフへの進出は遅かった。
「画期的な縦走り金属幕シャッター」のFが発売になったのは
1960年でニコンF発売の翌年であった。
ここまでは知っていたのである。
それが「普及版としてコパルスクエア搭載のFSも発売」という
ことに気が付いたのである。
う~む、こちらならなんとか私でも入手出来る!
そう思ってカメラ市会場を探すも発見出来ず(ち~ん)
悔しいので今年のカメラ市で探すも見つからない(涙)
なんとかならないものか? と思っていると、浜松のカメラ屋さんに
FPがあるとのことなのでやっと購入出来た。
FPはFSの2年後に販売になった改良型である。
基本的にはほぼ同じなので問題なし。

久々に見るコパルスクエア
初代コパルスクエア搭載のFPはともかく背が高い。
当たり前だがFとFSが出るまでは横走り布幕ジャッター時代
なので比較対象のカメラは背が低いのである。
それにしても「部品としてのシャッター」が製造会社をここまで
主張するのはなんとも面白い。
ところで、このカメラのリワインドダイヤル部下には「なにかを
差し込むスリット」がある。
う~む、これはどういうものを使うんだ?

長年の謎が解決
一晩謎に悩み、就寝してから気が付いた。
「あ!あの謎のアクセサリーシュー!」
それは20年くらい前にジャンク箱の中から購入したアクセサリー
シューであった。
これ「ちょっと高さを増してどうするんだろう?」と思っていた。
ALPAのアルネア7で露出計付けるときに便利!なのだが、当然
そんな使い方のものではない(う~ん)
発掘して差し込んでみるとピッタリ!
おお!長年の謎がついに解けた!(感動)
色々と感動したのでさっそく撮影。

ヘキサノン52F1.8 F=1:5,6
60年前のコパルスクエアがちゃんと動作するのか?
動作確認時点では問題は無かった。
現像上がりを確認すると1/1000はもちろん問題なかったが、
全体的に「ちょっとアンダー気味」であった。
1/1000が1/2000で動作しているはずもない(笑)ので
これはレンズを含めてコニカのクセのようである。
(コツさえ判れば問題なし)

ヘキサノン52F1.8 F=1:8

ヘキサノン52F1.8 F=1:2.8
自分より年上のレンズなのにカラーの発色も良くてカッチリした
描写である。
さすがは老舗の小西六である。

ヘキサノン52F1.8 F=1:2.8
いいレンズなのに惜しい!と思うのが60cmまでしか寄れない
ことである。
せめて45cmまで寄れるようにしてくれれば良かったのに!
この辺り、高級版の52F1.4では違うのだろうか?
Fシリーズにはマクロレンズは無く、接写リングも無い?ので
この辺りはかなり悩ましい。

ヘキサノン50F1.8 絞り開放
後ボケにクセがなくいい感じである。
ところでFPを使っていて思ったことがある。
それは「凄く使いやすい」ことである。
なんでだろう?と考えていて気が付いた。
それは「この使用感はコパルスクエア使用のカメラ共通」
なのである。
以前、ニコレックスやリコーシングレックスなどを使ったことが
あるのだが「ほぼ同じ」である。
「コパルスクエア品質」のおかげで、使い始めから悩みがない。
縦走り金属幕シャッターの始祖を使うことで「その後のカメラ
流れ」を知ることが出来て有意義であった。
こうなると「Fシリーズの交換レンズ」欲しいなぁ(笑)
さて、国産初期一眼レフの残り2台の次はなにか?
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
クラシックカメラ専科No.9 35mm一眼レフカメラ 朝日ソノラマ 発行