ず~っとクラカメの話が続いたが、実は路面電車のレイアウト工作は
地味に続いていた。
架線接続部の新しい試み
私の路面電車の架線は0.4x0.8の硬い素材の真鍮帯板を使っているのは
ご存じの通りなのだが、接続部(シノハラの#50ジョイントに差し込む)を
この帯板をハンダ付する方法について少し疑問を持っていた。
・ジョイントに差し込むと帯板の露出部が0.2mmくらい?しかない
・ハンダ付した小片が外れることがある
これを解決する手段として、1.0x1.5のアングル材を使う方式を試すこと
にした。
正確に固定するため、冶具(これが結構時間がかかった)を作成し、
エンドレス1周分の架線を作成した。
結果は現状ではダメで、架線が傾いてしまったり、抜けてしまう
(特にポイント部)ために取りやめとなった。
残念な結果に終わったが、接続部の改善は必要なことなので、
いずれまた改善案を試してみようと思う。
ということに2日ほど費やしてしまった(遠い目)
交換線を入れて台枠に仮設置してみる
台枠については、以前軽便レイアウトの試行用に作成したものを
改造して使用することにした。
長さは910mmのままで幅を460mmに減少、片側は80mm角を
落としてある。
今回のレイアウト案について、複線にすることも考えた。
そのために910mmX560mmの板を持って室内と外に出したり・・のテストを
したのだが、結果は「必ずぶつかるか出られない」ので単線案になった。
運転してみると・・・単車しか使えない!
架線の接続部を通常のものに交換し、交換線の分岐架線を作成して
運転をして「よしよし」と思っていたのだが・・
この交換線「単車用」の作成した(当初計画)のを思い出した。
さて、どうしたものか?
検討の結果、10cm延ばすことにした。
ポイント部を分割式に改造して、組みレールを入れるようにした。
さらに運転テストをしていると、なぜかボギー車だけポイントでショートする。
なぜなんだろう?と調査すると意外なことが判明した。
急カーブポイントの盲点
単車(N電)では平気なのに、ボギー車ではなぜショート?
テストの結果「え?そうなの?」ということが判った。
交換線のポイントは選択式になっている。
そのため先端レールは一体式である。
それは別に普通のことなのだが、路面電車ならではの急カーブポイントと
して、実物の「先端レールが他方に分岐しているときにガイドレールになる」
のを真似してみることにした。
(注:こう考えた時点で大きな間違いをしている)
実物は両方のレールで+-が異なったりしない。
ところが、当然模型では「絶縁されていないといけない」のである。
単車の場合は、フランジが接触しないのだが、ボギー車は「ガイドレールと
してフランジが当たる」という「構造としては正しい」状態になっていた。
う~む、なんというおバカな自分。
フランジが当たる部分を絶縁
結局、フランジが当たる部分を絶縁することにした。
ポイントを分解してプラ板を接着出来るように削り、プラ板を貼ってまた
削る・・という地味な作業。
さて、交換線の線路延長工事である。
10cm延ばして架線も長いものに交換
これでボギー車も安心
これで「基本的な線路配置」はこんな感じ?ということを確認出来た。
「なんだ、単純な小判型線路じゃないか」と言われるかもしれないが、
こうやって「少しでも小さくする工夫」をしながら、納得して線路配置と
台枠の大きさを決めていくのは大事なことだと思っている。
架線分岐部の固定方法など、課題は多い
この線路配置も「基本タイプ」であって、実はここからあれこれと試行錯誤を
していくし、台枠も改造の手が入ることになる。
架線分岐部についても、ポール対応するためには位置調整をしないと
いけないのであるが、架線柱間に線を張って引っ張る・・という方法は、
実感的ではあるものの、実際に維持していくためには面倒である。
こういう「運転にかかわるもの」は「模型的構造」を考えないといけない
のだと思っている。
この状態でしばらく運転をしていると、レールクリーニングをすることになるの
であるが、架線と架線柱があるとクリーニングが結構大変である。
ハンガー式で片方は開いている状態(維持の容易さを考慮)であるにも
かかわらず、かなりの頻度で手を引っかけて架線を外した。
(注:脱着出来ることは「致命的な破損」を防ぐ意味がある)
集電装置はビューゲルの改善が課題
架線側はほぼすべての集電装置をカバー出来るようになった。
それはいいのだが、一番使いそうなビューゲルが期待した使い勝手の
ものが無いのが悩みである。
=>走行方向を反転したときにビューゲルがうまく向きを変えない
他にも、パンタグラフのクロス線の交差なども考えないといけない。
課題は山積みである。
まさに「レイアウトに完成なし」ということか?