箱根登山の改修をしていて思い出したことがある。

架線集電のために必要なこと
上画像のパンタグラフはOゲージ用の廉価版である。
見て判る通り、このような廉価版でも「イコライザ付き」に
なっている。
考えてみれば当たり前のことで、実車のパンタグラフには
当然付いているものである。
架線集電をやってみた人は判るはずだが、シューで架線を
擦るとイコライザ無しでは枠が歪んでしまい、ヘタをすると
壊れてしまう。
ところが、16番の車両では「無いのが当たり前」で現在に
到っている。
これはどうしてなのだろうか?
例外としてはかつてのKATOのPS14、最近ではアルモデルの
パンタグラフがイコライザ付きで、私もこれらを使って
架線集電対応のテストを行ったが良好であった。
グチを言っても解決しない。
ではどうするか?

KATOのPS17を改造する
KATOのEF65に使われているPS17は頑丈な作りで上枠を
脱着可能である。
これにイコライザを取り付けを行う。
・カプラー解放テコ受けを2個ハンダ付け
・ロッド取付
この作業、10年以上前にも行ったのだが「せめてロッド取付の
準備だけでもしておいてくれれば」と思う作業である。
上のOゲージ用パンタを見てもらうと判るのだが、イコライザ
取付は「最初からやっておけば難しくない」のである。
今回は以下の作業も追加。
・プラ車体取付の突起をカット
・一般の碍子を使うため取付穴を1.0mmに拡大
・下げパンタ固定ピンをロックタイトで接着

この部分へのテコ釣り付けが面倒!
下側のテコは付けやすいのだが、上側はパンタのアームに
小さいパーツを正しい角度でハンダ付けするので面倒である。
まったく、アーム下部に最初からちょっと突起を付けておけば
簡単なものなのに!

テコに0.3φロッドを入れる
難しくはないのだが、パンタ基部にその考慮がないので
うまくくぐらせてロッドを入れるのはコツが必要となる。

工作を済ませてパンタ台に固定する
加工を済ませたパンタをパンタ台に固定してみる。
機関車用パンタなので?取付部が上位置なので碍子を
つけても取付位置は低い。
そのせいもあって、イコライザの下テコが少し出っ張る。
こうなるとパンタ台が必要になるが、地鉄車両では良いのだが
パンタ台が低い車両では困ったことになる。

とりあえず6個を加工
すでに施工済の車両もあるが、これから追加する車両のため
6個を追加した。

既に対応済の地鉄車両達
この改造(一部仕様異なる)で既に4両が対応済(モ510は
一時的にアルモデルに変えてある)で架線集電仕様に
なっている。
こうしてみると「KATOさんがホーンタイプでないものを
作ってくれれば」と思うのだが、ダメだろうなぁ(遠い目)
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。