ターンテーブルの工作は続く。
正直、動力部の試作は「今イチだな」とは思うのだが、
本来の動作部分(ピットと主桁)の仕様を決めないと
動力の方式にも影響があるので、そちらに着手する。

ピットと主桁の図面を描いて制作していく
クラッチ式ターンテーブル動力はピット面(のようなもの)が
ついているので、それを改造して使うことにした。
・ピット面径は64mm
・レール通電用接点は絶縁とハンダ付けの都合もあるので
多めに取って78mm径とする
・主桁は長さ60mm/幅20mm

主桁台座をストッパ兼用にする
主桁を安定させるために台座を40mm径にした。
それで気が付いたのが「どうせならクラッチ式のストッパ兼用に」
180度回転側を5mm小さくしてストッパ兼用にした。
こういうことも「やってみて気が付くポイント」ではある。

レール通電用の接点
接点式ターンテーブル動力のときに作成したピンが良い感じだった
ので、それを応用してレール通電部のピンにすることにした。
ピンは虫ピンを長めにカット(カット用治具作成)してバネは
K&Dのものを使用、上側を1-0.8パイプをロックタイトで
固定して抜けないようにしてある。
通電テストの結果は良好であった。

主桁のレール取付部
レール取付部は主桁(下面)上の2x2角パイプを貼り、その上にもう一枚
板を貼ることにした。
横から見ると「一応チャンネル材に見える」ようにしてある。
この作りは今イチなのでいずれもっと良い方法を考えたい。

ターンテーブル取付板
ターンテーブル本体は使えるようになったので、レール敷設用の
取付板を作る。
設計図通りに64φにしたところ主桁の角が当ることが発覚。
(典型的設計ミス)
結局、66φで作り直すことになった。

レールを敷設してテスト
なんだかんだでようやく使えるようになった。
使用テストの結果は以下の通り。
・旋回/停止についてはそれなりに良い。
=>ただしレールの固定については「ストッパ構造が欲しい」と
思うことは多かった
・主桁上レールへの通電は良好
=>通電接点が片方のため「どの方向のレールの通電か」を
選択するのは意外に手間であった。
・上画像からも判るが、ターンテーブルは「使用するとなると
意外にスペースを取る」ことを実感した。
=>主桁60mmでも単純な線路配置にすると30cmは必要になる
=>省スペース活用するためには工夫が必要

実際に動かして得た「教訓」
ターンテーブル使用のテストで興味深いことがあった。
クラッチ式動力を何度も使用しているうちになぜか動かなく
なってしまった。
なんで?と確認していくとギアードモータ自体が動作しなく
なっていることが判った。
仕方なく分解することになるのだが、クラッチ部(元は液体
クラッチ)と分離できるようにしてあったので脱着して
整備することが可能であった。
クラッチ式では接続/切断を「力をかけて行う」ので、ギア
ヘッドとモータ固定部分が緩むことも判った。
こういう「実使用時の整備問題」のようなことは、実際に
使ってみないと判らない。
動力や設備については「実際に作って運用してみる」ことの
重要さを改めて認識することとなった。
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。