SmileSoundの導入テストも路面電車への適応まで済んだ。
そろそろ総括して次の題材?と思って思い出した。
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ED61の吊掛モータ
既にmileSound搭載を済ませたED61であるが、元は吊掛モータの
試験搭載ロコであった。
ED61をサウンド対応する時点ではSmileSoundが
「どうやったらちゃんと走行するんだ?(怒)」というもので
試作タイプの吊掛モータも要整備という状態では
不調だった場合に原因究明/対応が混乱する恐れがあった。
ということで、無難に通常のインサイドギア式に改造する
ことになり、結果は良好であった。
その後は導入がどんどん進んだので「そろそろチャレンジしても
良いか」という気持ちになった。
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吊掛モータを使えるようにする
チャレンジするのは良いのだが試作タイプのままでは不調なのは
判っている。
そこで軽便車両(主にMWの林鉄ロコ)のDCC化でアル1015に
交換して余剰になっているマシマ1015を使うことにした。
モータ台座部を改造、軸が短いのでイモネジで位置調整可能な
シャフトを作成して対応する。
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題材は鉄模社DD51
搭載する車両はどうするか?
今年はレイアウトは一段落にして鉄道模型社の車両を充実する
年にしたはずである(おぼろげな記憶)
その方針に従って、長年壊れたままの鉄模型DD51を改修した。
それで思い出した。
ウチにはもう一両DD51があるのである。
10年以上前?にジャンクで購入したものなのだが、ボディは
確かに鉄模社DD51なのだが下回りはエンドウDD51のジャンク
が入っているものである(遠い目)
なんとなく買ってしまってそのまま放置・・・
このままでは気の毒なのでこのカオス状態のものに、さらに
鉄模連ショーで大昔に買った謎のDD51の床板を組み合わせて
それに吊掛モータの動力を組込むことにした。
(なんか”自らハードルを上げている”ような?)
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まずは台車
今回の工作で一番手間なのはエンドウDD51の台車回りを
どう使うか?である。
エンドウDD51は車体中央にモータがありジョイントで
各台車のギアボックスに連動する方式である。
台車枠+枕梁はそれを床板に固定するためのもので、背が
高くて台車枠の回転止めが無い。
それに合わせて台車枠もちょっと特殊な形である。
検討の結果は以下の通り。
・台車枠(枕梁との結合部分)はそのまま使う
・枕梁は5mm下をカットする(通常の台車と同様)
・1.2mm角材で台車枠の回転止め
ちょっと不安はあったが結果は良好であった。
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台車に組み込む
マシマを組込んだ吊掛モータを改造した台車に組み込む。
それで気が付いたのだがDD51の台車は軸距離26mmと
ED61の31mmより短い。
そのためモータを垂直に立てることが出来なかった。
とりあえず斜め搭載して揺れ止めのためリン青銅0.4φで
2個を連結してみた。
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上から見たところ
ボンネットの大きさの問題もあって、床板はこのくらいしか
開口が出来ない。
ボルスター幅は6mmと狭くしてあるがこれでもギリギリで
ある。
とりあえず搭載してみたのだが、何点か改良が必要であること
が判った。
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ギアボックス改良
斜めに搭載して気が付いたのだが、ギアボックス前側がレールに
接触、後ろ側はボルスター側に接触する可能性があることが
判った。
カットして大きさが小さくなった。
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角度調整
吊掛モータを斜めに取り付けるのは角度調整が必要である。
以前からなんとなくやっている「ギアボックスを0.4φ線でつなぐ」
方法では調整が面倒であることと、曲げて繋ぐとモータの揺れが
伝わって相手側も振動してしまう。
対処方法は枕梁に1.2-1のパイプを付けて0.4φ線は各ギアボックス
で角度調整が可能な方法に変更した。
0.4φ線も脱着可能にしてついでにギアボックスのネジを2本に
して強度を上げることも出来た。
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従台車
走行部分は出来たので従台車を用意する。
同じDD51なのだからエンドウのものがそのまま使えると
思ったのだが大きくて燃料タンクの間に収まらない。
ブレーキシュー部分をカット、押さえ板を分離式にした。
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ウェイト搭載と配電盤
先に改修したDD51が407gなのでその重さを目標にする。
燃料タンクの間に19gを2個、ボディ内にやや大きなものを
2個搭載する。
これで自重は405gになった。
同時にケーブル接続を配電盤を使って整理する。
吊掛モータの悩みは「配線が多い」ことである。
モータ数が多いので仕方がないのだが、DCC化すればさらに
配線が増えるので悩みは深い。
そこで各台車後ろに配電盤を付けてそこに端子を使って
接続する方法にした。
これでかなりスッキリした。
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DCで走行テスト
DCC化の前にDCで走行テストを行う。
全部で600gの貨車を牽引しての電力は0.3A/10vであった。
牽引力も予想よりあることも判ったので、次はDCC化の
実施である。
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SmileSound搭載
スピーカーはDBを採用してウェイトの間に設置、
デコーダはウェイト上にプラ板を置いて絶縁のうえで
固定した。
配電盤は少し改良して端子の止め方で簡単にDC/DCCの
変更を可能にしてある。
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牽引力測定
同じ鉄模社DD51でDC仕様とDCC仕様が揃った。
動力系をかなりガッツリ工作したものなので、走行/牽引力の
測定を行うことにした。
テスト方法はいさみやレイアウト(2%勾配あり)で鉛貨車を
牽引するいつもの方法である。
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DC仕様の牽引力測定
まずは中央モータ式のDC仕様のDD51による牽引力測定。
車体重量が407gなので2両(800g)か?と思ったのだが、
3両(1200g)まではすんなり牽引、4両(1600g)では
勾配途中からジリジリと這うようになんとか登坂した
のには驚いた。
さすがはEN22を搭載しただけのことはある!
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テスト後の車輪
鉛貨車4両(1600g)で2%勾配登坂を2回行ったところで
エンドレス走行がガクッと遅くなった。
モータが焼けた?と心配になったが、結果はジリジリと登坂
することにより車輪がレールを擦った結果、ベッタリと
汚れたことが原因であることが判った。
このような使い方は車輪だけでなくレールも痛めるので
このロコでは3両(1200g)の重さ以内で使えば良いことが
判った。
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DCC版での牽引力測定
マシマ1015という比較的弱めのモータx4個+SmileSoundで
DCC仕様での牽引力測定。
EN22より出力は無い?という予想で始まったが、3両(1200g)は
登坂途中で停車してしまった(無念)
それならばと2.5両(1000g)にすると停車しそうになりながらも
なんとか登坂した。
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テスト後の車輪
吊掛モータは各軸に低出力のモータを使うことで「空転が
発生しにくい」ようにすることで騒音を減らす効果を狙って
いる。
そのため車輪の汚れはDC仕様の「パワーのあるモータ」より
かなり少ない。
登坂テストで停止しそうになると空転音などはないので
モータが焼けた?と心配になるのだが、それよりも怖いのは
モータの回転が止まると「ほぼショート状態」になるので
デコーダが焼けてしまう可能性があることである。
結果としてはデコーダは特に問題はなく、車輪も一部の
タイヤ部に汚れがベッタリ付いている以外はそれほど
汚れが付かないことが判った。
ちょっと危ない挑戦?ではあるものの、SmileSoundの
頑丈さを再確認することになった。
(注:デコーダ焼損の可能性があるのでマネしないように!)
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DCCサウンド化の動力の考え方
私が吊掛モータによる動力の検討を行ったのは
かつてスピーカーが28φの大型のものを使わねばならず
それを搭載するスペースを確保するためには真ん中に
大きなモータ、ジョイントでギアボックスに連動という
方法ではそのスペースを確保出来ない悩みを解消する
ためであった。
2006年くらいから試行錯誤が始まり、2024年になって
DC/DCCで両方式の比較テストを実施することになるとは
思わなかった(遠い目)
それはともかく「鉄模社の車両がまた1両復活」したのは
嬉しいことである(ああ疲れた)
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。